コーヒー染めのTシャツを制作
ダーワイコミュニケーションズ

オリジナルのアパレルブランド「GLAMDY」を展開する衣料品製造販売のダーワイコミュニケーションは、コーヒー染めのTシャツを制作し、このほど販売を始めた。

大垣の新たな街おこし企画「オオガキ珈琲プロジェクト」の一環で、地元の染色メーカー、大垣化染(大垣市)に染め加工を委託してつくった。「コーヒー染めのTシャツは全国的にも珍しい」(塩谷社長)と言い、話題を集めそうだ。(大垣・近藤直樹)

安定剤使用 色落ちにくく ストールも製品化

「オオガキ珈琲」の文字が前後にプリントされた綿の白地Tシャツを、コーヒーを立てた後に廃棄処分する豆かす(煮汁)で染めて製品化した。

コーヒー染めのため褐色のTシャツ。安定剤を使用するなど選択後も色が落ちにくくする工夫を施している。価格は4200円(税込み)で、大垣駅前通郭町商店街内にある同社本社の店舗で販売している。Tシャツ以外にコーヒー染めのストールも製品化している。

「オオガキ珈琲プロジェクト」は、大垣市中心市街地の活性化を目指す若手経営者の組織「石黒塾」の企画。コーヒーの日本語表記「珈琲」を、大垣藩主の蘭学者宇田川榕庵(ようあん、寛政10年~弘化3年)が考案したことに目を付け、「珈琲」を切り口に街おこしをねらっている。

同塾のメンバーであるダーワイコミュニケーションは今年4月、本社隣りに同プロジェクトの活動拠点を兼ねたカフェ「オオガキ珈琲本店」をオープン。また、老舗和菓子店の金蝶園総本家が「珈琲水まんじゅう」を売り出すなど、中心市街地で「珈琲」をテーマに名産づくりの気運が盛り上がっている。

塩谷社長は「何とかして大垣の中心市街地を活性化させたい。今後、コーヒー染めの製品を広げていく」と意気込んでいる。

news02